第4回レオピン杯王者は、FCアウボラーダ!
日が長くなったとはいえ、17時を過ぎると辺りもだいぶ暗くなってきました。2日間に渡る激闘の末に、FCアウボラーダの優勝で幕を閉じた第4回アンプティサッカー コパアンプティ・レオピン杯。その締めくくりとなる表彰式が行われました。
選手たちの表情は皆一様。少し雨もぱらつくの曇り空で始まったこの大会も、表彰式が始まる頃には清々しいくらいに晴れて、まるで選手たちの想いがそのまま天気になったようでした。
第3位:FC九州バイラオール結果は悔しいですが、力強い魅力的なサッカーは観客を大いに湧かせ、魅了しました。日本選手権での王座奪還を期待したいです。
準優勝:関西セッチ・エストレーラス日本アンプティサッカー界の歴史に名を刻むまで、あとわずかのところで涙を飲む結果に。しかし、他のチームにも勇気を与える準優勝になりました。
優勝:FCアウボラーダ完成度の高さは今大会も健在。この先しばらくの間、その座を明け渡すことはなさそう。今秋の日本選手権で優勝し、年間王者の座を狙います。
誇らしげにトロフィーを掲げる8#高橋選手!おめでとうございます!
そして個人賞も発表されました。敢闘賞は関西セッチ・エストレーラス、川西健太選手。彼の力がチーム準優勝という結果をもたらしました。ポーランド遠征では日本選抜にも名を連ね、日本のアンプティサッカーを引っ張っていく存在。今後が楽しみですね。
得点王はFCアウボラーダ、エンヒッキ選手。日本選手権の時からそのプレーに魅了されていましたが、今回は撮影者という立場で、素晴らしいテクニックを至近距離から観ることができました。
そして、大会の最優秀選手賞は、FCアウボラーダ、新井選手。チームの失点をわずか2点に抑え、決勝では決勝点のお膳立て。文句なくのMVPです。他チームの選手たちの祝福の声と大きな拍手が、長年尽力してきた新井選手の人望を表しているかのようでした。
胸に様々な思いを秘めて、大会を後にする選手たち。去年の日本選手権から今大会に標準を合わせて心身ともに高めてきましたが、今日からまた再始動です。半年後には日本選手権、そして来年には4年越しのアンプティサッカーW杯が待っています。アンプティサッカーに魅了された2日間。誰もいなくなった会場に去りがたい想いを抱きながら、私も会場を後にしました。
いろいろな魅力の詰まった、熱い2日間
中継では観ることのできない大会の裏側にも、たくさんの魅力が詰まっていました。ここでちょっとご紹介したいと思います。ピッチ脇から見た、選手たちの素顔
ピッチ脇の至近距離では、選手たちの掛け声やつぶやきがよく聞こえてきます。準決勝第一試合で、関西セッチGK23#北波選手がボールボーイに一言かけた「ありがとう」の声。準決勝という大事な場面で、炎天下の中じっと待ち続けるボールボーイたちへの配慮を見せた姿が非常に印象に残りました。
FC九州バイラオールの3#前島宗平選手は、準決勝という大一番で出番がありませんでした。しかし、代わりに大きな声で選手たちを鼓舞し続けました。会場に大きく響き渡る声。「楽しもう!!楽しもう!!」それは選手だけでなく、会場の観客の心にも響いていました。