新しい風!〜第4回レオピンカップ観戦記③

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猛る聖象のごとく!ガネーシャ静岡AFC・TSA FC合同チーム登場

グループリーグ4戦目に登場したのは、TSA FC・ガネーシャ静岡AFC合同チーム(以下合同チーム②)。初戦で圧倒的な力を見せつけたFCアウボラーダに、昨年設立されたばかりの「ガネーシャ静岡AFC」とベテランの揃う「TSA FC」の連合チームが、どのような戦いぶりを見せるのか、注目が集まります。

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対するFCアウボラーダは先発に小学生プレイヤー7#石井賢選手が名を連ねました。

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前半FCアウボラーダのペースでスタートした序盤の開始2分、10#エンヒッキ選手が持ち込み、ディフェンスを引きつけたところで、後方から走りこんできたキャプテン14#遠藤選手がクロスバーの下に当てる技ありシュート!早速の先制点を奪います。

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なおも攻め続けるFCアウボラーダ。引き気味な合同チーム②の裏をかいたロングシュートでGK1#梅原選手を脅かすと、立て続けのCKで合同チーム②陣営を自陣に釘付けに。そして前半5分、自陣深くから2#新井選手が長いドリブルで敵陣へ、そして10#エンヒッキ選手にボールを預けます。10#エンヒッキ選手の角度のないところからのシュートが鮮やかに決まり、追加点。

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なおも合同チーム②の耐える時間は続きます。10#エンヒッキ選手、14#遠藤選手と立て続けにシュート。DF陣とGK1#梅原選手がこれをしのぎます。

f:id:okina_monkparakeet:20170523234811j:plain合同チーム②も反撃に出ようとしますが、7#石井選手が相手のロングフィードを遅らせるなど効果的な動きを見せ、攻撃の糸口をつかめません。前半12分、またもや10#エンヒッキ選手にチャンスを作られ、不運なオウンゴールを献上。前半で3失点を喫します。

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そんな中、奮闘したのが15#若杉幸治選手。

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ロングフィードを供給し、目の前にスペースがあれば突進しながらチャンスを作り出します。ディフェンスでも相手との交錯を厭わない献身ぶりを発揮。

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そしてその奮闘が結実したのは前半14分。センターライン手前でボールを受けた若杉選手は、巧みなドリブルで猪突猛進。ドドドドドド…!

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ドドドッ!最後はDF2#新井選手をあざ笑うかのようなシュート!!

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歓喜!!!

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しかしその後もFCアウボラーダのペースから抜け出せず、アウボラーダに7本ものシュートを浴びます。無失点に抑えたものの、押された状況でハーフタイムへ。

後半

後半、アウボラーダは7#石井選手に替えて9#秋葉選手を投入。その9#秋葉選手が魅せます。後半2分、10#エンヒッキ選手のCKからパスを受け、ダイレクトで鮮やかなコントロールシュートで追加点!会場が湧き上がります!

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攻勢に出たい合同チーム②ですが、FCアウボラーダに対して精度の高いディフェンスを見せるも、なかなか前線にボールが収まらず。33#朝野和信選手が後半のファーストシュートを撃ったのは後半5分。前半のオウンゴールの名誉挽回にと、立て続けにシュートを撃ちますが、後半から入ったGK1#長野選手に遮られます。

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状況を打開しようと動いたのは15#若杉選手でした。持ち前の突破力は後半でも衰え知らず。ドリブルで何度も駆け上がっては転び、そしてまた立ち上がり、向かっていきます。

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それに仲間たちも呼応。守備も攻撃もヒートアップしていきます。

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アウボラーダは疲れの見えた先発組を下げ、24#東出、15#今野と、再び7#石井選手を投入。小・中学生コンビとなり一気に平均年齢が下がったアウボラーダは、平均年齢若干高めの合同チーム②の体力を確実に削いでいきました(その後さらに最年少51#久保選手も投入)。

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合同チーム②も最後の意地を見せます。後半アディショナルタイム、ドリブルで駆け上がった15#若杉選手から、後半に投入された前線の35#田村選手へラストパス。思いを込めて放ったシュートは、GK1#長野選手の胸に吸い込まれていきました。そして試合終了。合同チーム②、奮闘も虚しく敗戦。一方のFCアウボラーダはレオピン杯奪還に向け、無敗でリーグ戦を終え、翌日の準決勝出場が決定しました。合同チーム②は敗れましたが、FCアウボラーダ相手に決めた1点は、チームの糧となる価値ある1点となりました。

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この試合、特に目立ったのは合同チーム②15#若杉選手(TSA FC所属)。チャンスを何度も演出し、屈強な体格をしてのドリブルは「大迫力」の一言でした。そして、FCアウボラーダでは、流れの中での初得点を決めた9#秋葉選手。要所要所で効果的なプレイを見せ、惜しいシーンも作り出しました。中学生で伸び代も十分、今後も楽しみな選手です。

リーグ戦首位突破なるか関西セッチ、起死回生なるかアフィーレ広島

Aグループの最終戦。勝てばリーグ1位突破が決まり、決勝トーナメントでFCアウボラーダとの対戦が避けられる関西セッチ。絶対に落とせない一戦となりました。アフィーレ広島も大量得点で勝利を挙げ、準決勝へ望みを繋げたいところ。

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アフィーレのキックオフで始まった前半は、互いに若干慎重な立ち上がり。ゴールエリアへ何度かボールが放り込まれますが、両者ともにチャンスが生まれません。最初のシュートを放ったのは関西セッチ。前半3分、後方からのクロスを19#冨岡選手が頭で合わせ枠へ飛ばすも、GK77#小澤選手が掻き出します。その後は関西セッチが主導権を握る展開に。巧みなパス回しでアフィーレDFを慌てさせる関西セッチ攻撃陣。5#田中選手がボールをカットし、25#川西選手、7#福留選手、19#冨岡選手のアタッカー3人に配球していきます。

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綺麗に回るボールに翻弄されるアフィーレDF。マイボールにした後もアフィーレはなかなか効果的な攻めができません。すると前線の選手に向かって、GK#77小澤選手の怒声が飛びます。

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「お前が動かねえと攻撃できない!止まるな絶対!!」しかし、なかなかボールは前線に収まらず、セカンドボールはことごとく関西セッチに拾われます。関西セッチは、今大会屈指のパス回しで完全にゲームを手中に。対するアフィーレがファーストシュートに持ち込めたのは試合が始まって10分経ってからでした。バイラオール戦後半で見せた11#天川選手の攻撃的な姿勢はほとんど見られません。前線が滞留し、11#天川選手が上がっていけないのか、本調子ではないのか。

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そうこうしている間に、前半14分、関西セッチが25#川西選手の個人技で先制。

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5#田中選手、17#飯倉選手で落ち着かせ…

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運動量豊富な19#冨岡選手が縦横無尽に駆け回り、7#福留選手、25#川西選手が切れ込んでシュートを放つ。

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かき回す関西セッチに対して、アフィーレはどんどん体力を消耗していき、完全防戦一方に。終了間際に惜しいシーンも見られましたが、前半はシュート1本のみという厳しい展開になりました。

後半

後半、関西セッチはGKを変更。アフィーレは7#奈良原選手に変え、4#谷口選手を投入。するとその4#谷口選手が攻撃にアクセントを加えます。

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19#冨岡、7#福留選手へ積極的にプレスを加え、ボールロストを誘発。DF陣も機能し始め、少しずつプレイエリアが自陣から中央前目にシフトしてきました。

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しかし、前線にボールが収まらずシュートにいけないアフィーレ。DF陣が奮闘しますが、後半14分、その奮闘していた11#天川選手に悲劇が。19#冨岡選手のセンタリングの処理を誤り、痛恨のオウンゴール…!関西セッチに貴重な追加点が入ります。

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GK#77小澤選手に手荒い激励を受ける11#天川選手。献身的に守ってきただけに悔しかったはず。 

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「あきらめるな!あきらめるな!」「いけるいける!」「一点とろう一点とろう!」アフィーレベンチから激励の声がこだまする中、終盤の勝負に出るアフィーレ。しかし、シュートには結局持ち込めないまま。最後は11#天川選手が素晴らしいスピードで一気に駆け上がるも、3#石見選手の渾身のヘディングは枠外。

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そして無情のホイッスルが。結局、予選リーグでは1点も奪えないまま、アフィーレ広島はリーグ2戦を終えました。

関西セッチの華麗なパス回しは目を見張るものがありました。パスコースを切れば選手が個人技で相手陣営を切り裂き、手がつけられない状況を作り出していました。一方のアフィーレは、前線でボールが落ち着かなかったことと、持ち込める力が足りなかったことが響きました。ただ、関西セッチの猛攻を受けつつも2失点で終えたことが、今後のチーム作りにも生かされそうです。また、この試合でデビューした2#大内秀真選手。ボールタッチこそできませんでしたが、彼にとって大きな第一歩になった事でしょう。

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この試合で光ったのは5#田中啓治選手。サッカーでいうボランチの役割をきっちりこなし、前線へのパス供給、相手のカウンターの阻止、そして攻撃参加と、バランサーとして動き回りました。そして、アフィーレではGK#77の小澤博之選手。激しいコーチングでチームを鼓舞し続けました。

グループリーグも残すところ1試合。決勝トーナメントの組み合わせが決まります!

④へ続く

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