- サッカーの現場から
上野恩賜公園がパラに染まった!
いつもは障害者サッカー中心のパラキートブログですが、今回はちょっと趣向を変えて、東京パラリンピックのイベントへ足を運んでみました!…と言っても3ヶ月前のことなんですけど…。
5月6日、7日の2日間にわたって開催された「NO LIMITS SPECIAL2017」。GW中とあって来場者でごった返した会場の様子をちょっとレポートしたいと思います。
「NO LIMITS SPECIAL」とは、来る2020東京パラリンピックを前に、パラリンピック競技の魅力を少しでも多くの方に知ってもらおうという趣旨で、東京都が去年からスタートした「NO LIMITS CHARENGE」のスペシャル拡大版。昨年5月に銀座で開催された第一弾に続き、今回は上野恩賜公園での第二弾。全22種目が一同に揃う豪華なイベントです。これは昨年5月2日に銀座中央通り通りで開催された第一回イベントの様子。
初日から大盛り上がり!
広い会場内は体感ゾーンとメインアリーナ、PRブースに分けられています。体感ゾーンでは体験会に参加するとアンケート用紙がもらえ、プレゼントと交換できる仕組みになっていました。
6日のお目当てはテコンドーのデモンストレーション。特設会場は超満員です!まずはテコンドーパフォーマンス集団「蹴龍(ドラゴンキッカー)」による演武から。鍛えられた体から繰り出す技に観客は大歓声!
4人を飛び越えての板割り。ど迫力です!
そしてステージには以前ご紹介した伊藤力選手と、国内クラス認定を受けている唯一の女子選手、太田渉子選手が登場。MCはすっかりお手の物の伊藤選手は、実技を交えてわかりやすく解説してくださいました。
会場にはこんな人も。タレント松岡修造氏です。午前中からずっと会場内を回ってデモンストレーションを行っていたせいか、さすがの松岡氏もお疲れ気味でした。
お次は会場の希望者によるテコンドー教室。
全日本テコンドー協会高木氏によるレクチャーです。ダイエットにも効果があるということもあって、エクササイズとして女性に人気のテコンドー。この日も女性の参加者が多い印象でした。
そして参加者による板割り!子供も女性も、見事に板を割っていきます。千葉の体験会ではそばで見ているだけだったパラキートも、板、割ってみました。気分爽快です!
テコンドー会場のそばには、東京パラリンピック正式採用競技22種目を紹介したパネルが展示され、その中にはパラテコンドーのパネルもありました。12月に初めてパラテコンドーの試合を見に行った時に撮影したものを採用していただきました。やはり嬉しいですね。
伊藤選手と記念に1枚ご一緒していただきましたw(選手と記念写真撮るのこれが初めてです)引き締まった伊藤選手に対して、ぶちゃいパラキート氏…
12月の大会の様子はこちら!
その他、会場では車椅子テニスのアテネパラリンピック金メダリストで、リオ大会でもダブルスにて銅メダルを獲得した斎田悟司氏による競技説明とデモンストレーションが行われていました。
隣のブースではリオパラリンピックで日本に金メダルをもたらしたボッチャ日本代表、廣瀬隆喜選手や杉村英孝選手によるボッチャ対決も。ボッチャはリオパラリンピックで一躍有名になったためか、体験希望者で長蛇の列でした。最後尾には可愛い看板が。
投げtられたボールの位置は上空のカメラから確認。
日が沈んでも人気は衰えず。ボッチャは誰にでもできるスポーツなので、生涯スポーツとしても人気は続きそうです。
大盛況だったのが車椅子型VRレーサー体験。車椅子レーサーのスピード感を体感する、VR(仮想現実)シミュレーターです。こちらも途切れることなく行列ができていました。
CYBER WHEEL。ポスターかっこよすぎ。
こちらは車椅子レーサー実車試乗。パラリンピアンの記録に挑戦です!
パラウェイトリフティングブース。2020東京大会での活躍が期待されている山本マクドナルド恵理選手や宇城元選手がデモンストレーション。これが持ち上がるのか!と思うような重さ。
PRブースには、2020年東京大会で選手に授与されるメダルを、ご家庭の使わなくなった携帯電話や小型家電に含まれる金属資源で作る「みんなのメダルプロジェクト」が紹介されていました。どんなメダルになるのかとても気になります。
そのほか、アーティスト清貴氏のライブ、リオで活躍したパラリンピアン達のトークセッションなど、盛りだくさんのステージが夜まで続いていたようです。私は一足先に会場を後にして、関係者の皆様と夜の上野へ…(普通の飲み会ですw)。
2日目も大盛況!上野の空を走り幅跳びの選手が跳んだ!
7日は幾つか競技が入れ替わり、ゴールボール体験やパラ柔道体験会が行われました。ゴールボール体験では、選手の代わりに絵入りのダンボール箱が…。ゴールダンボール?
もちろん希望者を募っての試合も行われました。シンプルですが、とても奥の深い競技なんです。感覚を研ぎ澄まし、狙いを定めてボールを投げる。心理的な駆け引きが要求されるスポーツです。
パラ柔道のデモンストレーションには、北京大会出場の初瀬勇輔選手やリオ大会で銀メダルを獲得した廣瀬誠選手が登壇。松岡修造氏が豪快に投げられまくってました。
廣瀬選手の豪快な投げ技。参加者は「空を飛んだような感じ」とコメント。
そして2日目のメインイベント「幅跳び決戦!世界記録に挑戦」。司会はフリーアナウンサーの平井理央さん。
パラ陸上走り幅跳び・リオ大会銀メダリスト山本篤選手、リオ大会5位の高桑早生選手、そして海外からレオン・シェーファー選手が登場。
プレゼンターは北京オリンピック400mリレー銀メダリストの朝原宣治氏と、ロンドンオリンピック銅メダルの寺川綾氏。
特製の走り幅跳びレーンが用意され、その時を待っています。
そして7月に開催される世界パラ陸上への抱負を語っていただいた後、いよいよジャンプのデモンストレーション!3人はそれぞれ2回ずつジャンプを行いました。まずは高桑選手。
山本選手のライバルとなるレオン・シェーファー選手。2回目の跳躍でなんと義足が折れるアクシデント。幸い怪我はありませんでしたが、ひやっとしました。
そして山本篤選手。しかし惜しくも日本記録更新はならず。上野の空を跳ぶ3人のパラアスリートの跳躍に、観客席からは大きなどよめきが沸き起こっていました。
GW中ということもあって、会場は来場者でごった返していて、東京パラリンピックへの関心の強さを感じさせました。キッチンカーも多数用意され、一日中いても飽きないような工夫が施されていました。ただ、通路が狭くなるところがあったり、音声での誘導が一切なかったり、誘導の係員がキャパオーバーだったりと、車椅子ユーザーや視覚障害者にはちょっと厳しい印象。障害者スポーツのイベントなので、障害者フレンドリーであって欲しいなと思いました。
NO LIMITSは、都内各地の公園やスポーツ施設などで「NO LIMITS CHARENGE」として祝祭日などに開催しており、各会場ごとに現役アスリートやパラリンピアンと直接交流ができます。東京パラリンピックまであと3年。いまから予習のために会場に足を運んでみてはいかがでしょうか?お気に入りの選手や競技が見つかれば、東京パラリンピックが俄然楽しみになってくること間違いなし!
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