- サッカーの現場から
2016は障害者スポーツとの出会いの年でした
12月に入り、繁忙期ということもあってブログの更新が滞ってしまいました。
そうこうしているうちにもう大晦日になってしまいましたね。
そこで、この一年を振り返ってみようと思います。
昨年12月に障害者スポーツ関連のイベントのお手伝いをさせていただき、
そこで初めて知った障害者スポーツの世界。
そして知り合った選手や、この世界に携わる人々。
みなさんのおかげで、この1年間は本当に充実した年となりました。
2月に行われた大桟橋フェスタでのイベント。
このときまで、わたしは全くと言っていいほど障害者スポーツを知りませんでした。
ブログの記事を書き始めたのは8月。
それまでの間にも、実は様々な競技やイベントを見に行っていました。
記事として紹介できなかった競技もたくさんあるけれど、
全くと言っていいほど興味を持つことのなかった自分が
1年経った今、強い好奇心を維持しながらこのブログを書いていることが、
言うなれば障害者スポーツのもつ魅力を証明しているのだと思います。
写真の力
1年間興味を持続し続けられた一つの理由は、
撮影した写真を選手や関係者の方に見ていただく事を心がけてきたからかもしれません。
もともとスポーツ写真など撮ったこともなく、知識もゼロからのスタートでした。
でもそんなわたしの撮影した写真でも、貴重だと言ってくださる方がいることに
驚くとともに、なにか使命感のようなものを感じたのも確かです。
競技によっては写真に記録を残す事もままならない状況であり、
わたしが写す写真が少しでも役に立つのであれば、とシャッターを切ってきました。
そして、そこに映る選手たちの鬼気迫る表情と、競技の迫力。
選手たちはこんな事を言ってくださいました。
「こんな表情をしているって、自分では全く知らなかった」
写真を見せ、渡す事で縮まっていく距離。写真の力は本当に大きいものでした。
写真は神奈川新聞でも採用していただきました。
まだまだ稚拙な撮影技術ですが、それでも何かを感じてくれる人がいて、
選手に勇気を与え、障害者スポーツの魅力を伝えられるのであれば、
わたしは引き続き、カメラを持って写真を撮り続けようと思います。
これからの課題
一方で、取材を進めていくうちに、様々な壁の存在も実感することになりました。
ブログで競技を伝えていくという大義があるとはいえ、
それはわたしの一方的な想いであり、必ずしもそれを望まない方達もいるのだと
いうことを知ったのです。
例えば精神障がい者フットサル。
選手の素性が開示されることによって、競技に集中できる環境が壊されてしまう可能性があります。
また、健常者と障がい者という区別を嫌がる選手も少なからずいることも知りました。
「自分は障がいを持っているが、障がい者だという認識はない」という
反骨心をもつアスリートもいます。
早いうちにそれを知ることができたことは大きかったかもしれません。
わたしにはまだまだ知らないことがたくさんあります。
土足でズカズカと踏み込んでいいくようなやり方にならないように、
もっと当事者の立場に立てるよう「学ぶ」ことが、これからのわたしの課題です。
そしてもう一つは「信頼を得ること」。
選手やスタッフと二言三言交わしたところで、それは信頼を勝ち得たことにはなりません。
ブログで取りあげたことを感謝していただいたとしても、
継続しなければそれが信頼に結びつくことはありません。
各競技、各チームには長年その競技やチームに寄り添い、
家族のように見守り続けている人が必ずいます。
それは発信者であったり、家族であったり、スタッフであったり。
彼らは辛い日も嬉しい日も、常に選手と感情を共有しています。
彼らを追い続ける中村監督
わたしに足りないのはその共有できるチャンネルの数。
とても難しいことですが、それができて初めて本当の競技の魅力や、
選手の素顔を伝えることができると感じます。
何年かかるかわかりませんが、焦らずに信頼を築く努力を続けていければと
思っています。
2017年もパラキートブログをよろしくおねがいします!
さてさて、2016年中に書けなかった記事が6つほどあります。
少し時間はかかりますが、しっかりアップしていこうと思いますので、
長い目でみてやってください。
そして興味を持った競技ならなんでも良いので、一度会場へ足を運んでみてください。
そこで選手達の躍動を是非見守ってください。
必ず、みなさんの心にも何かが芽生えると思います。
パラキートブログはまだまだこれからです。
2017年を本格的な活動の年にしたいと思いますので、
これからも応援よろしくおねがい致します!
(了)