【告知】今年も開催!第15回横浜・F・マリノスカップ

  • 電動車椅子サッカー

トリコロールが横浜ラポールを染める!

昨年初めて時速6kmと10kmに分かれて開催され、長野から参戦のFCクラッシャーズの優勝で幕を閉じた横浜・F・マリノスカップが、今年は12月23日、24日の2日間にわたって開催されます。現在更新中の「日本電動車椅子サッカー選手権大会2017」優勝チーム、Yokohama Crackersをはじめとしたチームの躍動する姿を生で観戦できるチャンスです。

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出場チームは時速6kmカテゴリ、10kmカテゴリそれぞれ4チームずつ。

時速10kmFCクラッシャーズ(長野県)長野の強豪で昨年のマリノスカップ優勝チーム。7月の日本選手権では悔しい結果に終わったFCクラッシャーズ。エース飯島洸洋選手を中心とした組織的サッカーで得意とするYokohama Crackers相手にリベンジを挑みます。

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Welcome to FCクラッシャーズ Official Site

Yokohama Crackers(神奈川県)言わずと知れた地元横浜の盟主。日本選手権優勝を勝ち取り、名実ともに復活を遂げた名門ですが、昨年のマリノスカップを落としているだけに、今回タイトルを奪還することでその地位をさらに磐石にしたいところ。

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YOKOHAMA BayDream(神奈川県)Yokohama Crackersの好敵手、YOKOHAMA BayDream。ホームを同じくする2チームは、普段から練習試合で火花を散らす間柄。しかしマリノスカップはタイトルのかかった公式大会。手の内を知り尽くす相手だけに、横浜の覇権を虎視眈々と狙います。

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ヨコハマU-20(神奈川県)その名の通り、横浜チームのフレッシュな力が集結した新生チーム。経験の浅さは勢いでカバー。今回は普段チームメイトとして練習している先輩たちを相手に、日頃の力を試す絶好機です。電動車椅子サッカーの未来を担う若手たち、必見です!時速6kmBLACK HAMERS(埼玉県)前大会時速6kmカテゴリ覇者のBLACK HAMERS。今大会も時速6kmでのエントリーです。日本選手権での悔しさと、そこで得た経験を発揮するチャンス。そしてマリノスカップ連覇のために再び横浜の地を踏みます。今回はフルメンバーがそろうか?

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Safilva(北海道)北海道で活動するSafilva。初出場の日本選手権、ベスト4で確かな手応えをつかんだチームは、さらに成長を遂げました。北の大地北海道に初のタイトルをもたらすべく、今大会で躍動します。

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ウルトラForce(東京都)関東大会優勝経験をもつウルトラForce。2016年開催の第13回マリノスカップで初参戦を記録し、再びラポールに戻ってきました。日本選手権を経験することはできませんでしたが、丹念なチーム練習によって、チームはパワーアップしています。

www.youtube.com神奈川連合チーム グレイズ(神奈川県)今大会2連続で出場が決まった神奈川連合チーム グレイズ。Yokohama Crackersの山田春香選手、宮本貴啓選手を軸としたチームです。公式戦ではリザーブメンバーになることの多い両選手ですが、時速6kmカテゴリの台風の目となるか?

————————————-時速10kmは総当たりの予選リーグを経て、決勝、3・4位決定戦が行われます。また時速6kmはトーナメント方式で勝敗が決します。スケジュールは以下の通り。12月23日(土)                 10:00 開会式10:30 スピードテスト10:55 時速6kmカテゴリ/1回戦(2試合同時)12:00 時速10kmカテゴリ/リーグ第1試合(2試合同時)12:55 体験会13:55 時速6kmカテゴリ/3,4位決定戦15:05 時速6kmカテゴリ/決勝戦16:20 表彰式12月24日 日曜日9:55  スピードテスト10:15 時速10kmカテゴリ/リーグ第2試合(2試合同時)11:15 時速10kmカテゴリ/リーグ第3試合(2試合同時)12:10 体験会/競技説明会13:25 時速10kmカテゴリ/3,4位決定戦14:30 トリコロールマーメイズデモンストレーション14:45 時速10kmカテゴリ/10km決勝戦16:00 閉会式 ————————————-

ポスターに込められた思い「CHANGE THE WOALD」

今大会の告知ポスターはご覧になったでしょうか?去年までのスポーティなデザインとは異なり、メッセージ性の強い内容になっています。「CHANGE THE WORLD」のキャッチコピーとともに「私の世界を変えた電動車椅子サッカー。これから私が世界を変える」という力強いメッセージ。

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実はこのポスター、全部で6種類あり、それぞれ出場選手の電動車椅子サッカーにかける「想い」が掲載されています。横浜・F・マリノス公式HPにもテキスト全文が掲載されていますが、パラキートブログでも転載の許諾をいただきましたので、ここに全文をアップさせていただきます。普段直接耳にすることの少ない、電動車椅子サッカー選手たちの想い。これはギャラリーや障害者サッカー関係者だけでなく、すべてのサッカーファミリーに読んでもらいたい内容です。彼らが挑もうとしていること、それは自分たちが挑もうとしていることでもあります。

Yokohama Crackers #6 野田 拓郎

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電動車椅子サッカーに出会う前 生まれつきの神経難病で、車いすで生活してきた自分。手の力も弱く、手押しの車いすを自分で漕ぐこともできなかった。周りの友達や家族に頼んで車いすを押してもらわなければ、どこにも動けなかった。  でも、小さい頃からスポーツ大好き、サッカー大好き。体育の授業はずっと見学だったけど、みんなのプレーを応援したり、テレビ観戦したり、あこがれの木村和司になった自分を空想したりしていつも楽しんでいた。 小学校4年生で初めて電動車いすに乗った。操作レバーを指で動かせば、自由自在に車いすが動く!自分の思い通りに行きたいところに行ける!自分が生まれ変わったような感動だった。電動車いすが自分の「足」になった。 —-電動車椅子サッカーに出会ってから 十数年後「電動車椅子サッカー」に出会う。 体育館のコートを電動車いすで走り回り、ドリブル、シュート!自分にもできるサッカーがあった。汗を流す爽快感、初めて感じる全身の充実感。スポーツをする側、応援される側に自分がなれるんだ!無我夢中でこのサッカーにのめり込んだ。  やればやるほど難しく、負ければ負けるほど勝ちたくなる。チームメートと各地の大会に出るうちに、仲間の輪がどんどん広がった。 同じ競技に燃える全国の選手たち、スタッフ、サポーター、審判。支えてくれるボランティア。いつしか夢は海を越え、ワールドカップで世界の仲間ともつながった。 未来への可能性は無限大であることを、このサッカーから教わった。 これからも、ひとりでも多くのサッカーファミリーと、笑顔を共有していきたい。 

Yokohama Crackers #17 永岡 真理

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電動車椅子サッカーに出会う前 生まれてから一度も自分の力で足を前に出して歩いたことがない私。身体を自由に動かす筋力がないのに動くことが大好きだった。とにかく動いていないとダメだった。就学した時、手動の車椅子での学校生活で自分で自由に動けないこと、「みんなと一緒」に行動できないことに苛立っていた。 そんな時”電動車椅子“に出会い、私というスタイルが180度変わった。自分で動けることを知った日から、寒い日も暑い日も雨の日も雪の日も嵐の時も、障害を忘れて当然のように電動車椅子を相棒に動き回っていた。 —-電動車椅子サッカーに出会ってから 8歳の頃、動くことが大好きな私に母親はたくさんの障害者スポーツをやらせてくれた。とにかくその時が楽しかった。 17歳の頃、自分の中で一番心に色付いて残ったのが「電動車椅子サッカー」だった。チームに所属し練習を積み、国内のたくさんの大会に挑戦するようになった。初めて出会う人やたくさんの挑戦者がいてとても刺激を受けた。初めて開催される世界大会の存在を知り、人生で初めて本気で挑む目標ができた。その目標に挑む私を応援しようとしてくれる数え切れないほどのサポーターができた。 これからもまだまだ私はサポーターの想いを胸に挑戦していく。

Yokohama Crackers #11 中山 環

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電動車椅子サッカーに出会う前 電動車椅子サッカーをやる前は、家にいる時間がとても長かったと思います。ずっと家で一日中、ゲームをしていました。外に出かけるときも自分で車椅子を押せないので、親に車椅子を押してもらって、移動していました。 回りの人の目が嫌だったし、自分で動ければなと思っていました。やっぱり自分で動けないと、自分の意思で動くことができないのでイライラしてしまいます。 でも、自分で動くことができれば、自分の意思で行きたいところに動くことが出来ます。もちろん、それでも難しいことはたくさんありますが、自分で動けないという事はそれほど制限されてしまうのです。— 電動車椅子サッカーに出会ってから 電動車椅子サッカーをやってから、全てが変わりました。別にサッカーがやりたかった訳ではないのですが、大会を見に行く機会があり、所属チームのスタッフの方に声をかけられ、練習で体験しました。その時に車椅子でスポーツができるという喜びを感じ、始めることにしました。 最初の一年から色々なことがありました。たとえば、チームが優勝した。とか、小学校で人権教室。など、生活の幅が劇的に広がりました。 遠征で、他県に行くこともとても多くなりました。辛いことがあっても電動車椅子サッカーがあるので、前向きに捉えることができるようになりました。

YOKOHAMA BayDream #6 中山 佳孝

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電動車椅子サッカーに出会う前 筋ジストロフィーという筋肉の疾患で、徐々に全身の筋肉が破壊されていく障がいを持って生まれてきた。  周りの人とは違う身体で生まれた自分に劣等感を持っていて、自分に自信を持つことができなかった。何に対しても消極的だったし、人と話すことも苦手だった。特別やりたいことがあったわけでもなく、ただ何事もなく無難に時が過ぎればいいと思う抜け殻のような日々だった。  小学生の頃から歩くことができなくなり、手動の車椅子に乗るようになった。そこから「この身体ではスポーツはできない」と諦めるようになり、スポーツ自体に全く興味が湧かなくなった。—電動車椅子サッカーに出会ってから 中学生の頃から電動車椅子に乗るようになり、電動車椅子サッカーと出会った。電動車椅子に乗っていてもサッカーができる、その衝撃と喜びを知った瞬間を今でも鮮明に覚えている。  仲間とボールを蹴り、ライバルと切磋琢磨をするうちに、自分に自信が持てるようになった。全てのことに積極的になったし、人と話すことが好きになった。  今後の夢は、これまでの経験を若い世代に伝えながら、自分を変え成長させてくれたこの競技の魅力をもっと多くの人に広めること。 また、この競技を愛する一員として、電動車椅子サッカーがパラリンピックの正式種目になれるよう、普及活動をしていきたい。

YOKOHAMA BayDream #10 高林 貴将

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電動車椅子サッカーに出会う前 筋ジストロフィーの28歳。小学生の頃、プロの試合を見に行ったことがきっかけで野球が好きになった。プロ野球選手になれたらなと思い始めた矢先、何もないところで転び、時折力が抜けるような感覚が出てきた。  友達は少年野球で活躍している。「なんだよ、コレ。ふざけんなよ!」と苛立ったが、現実は厳しく、野球選手になりたい夢は諦めざるを得なかった。体育で同級生が走っているのを見るのが辛くて、自分の境遇を恨んだりもした。 歩けなくなったら人生終わりだと思っていた。 しばらくは「車椅子なんて格好悪いもの乗れるかよ!」と意地になっていたが、大学入学と同時に必要に迫られ電動車椅子に乗り始めた。—電動車椅子サッカーに出会ってから この競技の練習を始めて見学した時は正直、どうしてもやりたいとは思わなかった。 しかし、体験してみたら意外と面白く、自分にもできるスポーツがあるのだと感動した。 自分の電動車椅子を手に入れ、メンバーの多いチームでプレーするようになった今、試合に出るのが非常に楽しみになった。何より試合になれば、年齢や性別、障害、キャリアなど関係なく、己の技術とチームの戦術で勝負できる。 これからは自他共に認める上手い選手になることはもちろん、この競技の魅力を伝え、そして後継者を育てる活動もしていきたい。

YOKOHAMA BayDream #11 安田隆

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電動車椅子サッカーに出会う前 生まれつきの筋疾患で徐々に筋力が低下する難病です。小学校3年生までは自力で歩いたりしていましたが4年生からは転ぶ事が多くなり車椅子生活になりました。 今まで出来ていた事が、段々と少なくなり悲しく、何に対しても悲観的になっていきました。—-電動車椅子サッカーに出会ってから 中学2年生の時に学校の先生に勧められ、電動車椅子サッカーと出会いました。 最初は夢中になれませんでしたが、やっていくうちにどんどん楽しくなり、気が付けば大好きになっていました。自分では動かせない体が、電動車椅子に乗ればコートの中を自由に動き回れる事が嬉しくてたまりませんでした。この競技に出会い、人とも積極的に話せるようになり、性格も明るくなりました。 これからは今まで支えてくれた人達への感謝の気持ちを忘れず、恩返しのためにも今まで以上に練習に力を入れ精度を高め 世界に羽ばたきたいです。今の僕と同じ19歳で旅立った兄のためにも日本代表になって頑張りたいと思います。

—————————————————————————————————–選手たちが様々な想いを込めて臨む電動車椅子サッカー。その魅力の端っこでも感じて欲しい、こんな競技があるのだということを知って欲しい。ぜひ、横浜F・マリノスカップの会場に足を運んでください。

www.f-marinos.com

 

会場内外で関連イベントも盛りだくさん!

昨年同様、今大会も様々なイベントや企画展が同時開催されます。電動車椅子サッカー体験会が23,24の両日、そして24日には横浜・F・マリノスのチアリーディングチーム「トリコロールマーメイズ」によるエキシビション演技が行われます。体験会では出場選手と直接パス交換ができるチャンスも!

また横浜市中央図書館地下1Fでは今年も「電動車椅子サッカーの世界」展が行われています。

電動車椅子電動車椅子サッカーボール・第15回大会ポスター、リーフレット・第1回〜第14回大会の写真・電動車椅子サッカー、障害者スポーツ関連の書籍等貴重な展示物も多く揃っています。ぜひお立ち寄りください。

会期:2017年12月4日(月) 〜 2018年1月6日(土)

横浜市立図書館 中央図書館 交通アクセス

f:id:okina_monkparakeet:20170118143329j:plain昨年の様子

(了) 

————————————————————————————————–画像・文章の無断使用、無断掲載は固く禁じます。 

パラキートのパラスポーツ日記とは

「パラキートのパラスポーツ日記」では、一人の障害者サッカーファン「パラキート」が自分の脚でおもむき、自分の目で観て、自分の耳で捉え、自分の指で撮り、自分の頭で考えたママを発信していきます。

記事を通して、競技を取り巻く人・環境・社会問題に触れ、この魅力的な世界に関心を寄せ、寄り添ってくださる方が増えることを願っています。

プログラム制作・HP管理/「PickPhat(ピックファット)」

『"Pick"=掴み取る、選ぶ」と「"Phat"=格好いい、イカした』を組み合わせた造語を屋号に掲げる「PickPhat」。クライアントの意思を尊重し、選び抜いてイカしたサイトをクライアントと共に作り上げます。代表の加藤高明氏は電動車椅子サッカーチーム「Yokohama BayDream」の選手としても活躍中。

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